
私の辛い婚活時代の回想です。結婚相手が見つからない毎日に焦燥感ばかりが募っていました。焦ると人としての魅力が一番損なわれるとのことですから、余計に男性から好かれませんでした。ですから、お見合い相手に断られることも多かった私は、段々悲壮感が漂い始めて、「このままじゃ私、孤独死しかない・・」と思うようになっていました。
私は、昭和40年生まれの昭和な女のせいか、その時頭に浮かぶ画は、丸いちゃぶ台の上に一杯の素うどん。そして、昭和なテレビ。今のようなハイビジョンではなくて、、、足が4本あるようなレトロなTV・・・・。素うどんは、カトキチか何かの1玉50円くらいの冷凍のうどんで、具がのっていない薄い出汁の素うどんです。ネギだけのっている。そのうどんを毎晩の夕ご飯にしてTVを1人で見ている。1本1本大事にすすっている、60歳の自分。生活保護になっていると想像をしていたのです。だから、毎日素うどんしか食べれないと。この光景が焼きついて離れませんでした。リアリティがありました、1つ1つの画に。
私は、孤独死自体は、死んでしまっているから怖くはなかったのですが、60歳から残りの先の人生を孤独死するのだなと思いながら生きることが悲しすぎる、寂しすぎるとこわかったんです。それは、死の日まで何年続くか分からない年月なのですから。
最近、人から私は想像力が異常にたくましいと言われるので、そうなのか・・・と、やっと認識したのですが、このくらいの危機感を持って婚活に臨まないと「まぁなんとかなるさ」と時間ばかりが過ぎてしまいます。今は、若いし肉体も元気だから、いずれ来る老人の体力のなさや孤独感は想像しにくいかもしれないです。
本当は、最悪なイメージなど持たない方がいいのですが、今、婚活している方には危機感がなさすぎます。人は危機感があるから、行動するとも言えます。いい方へ危機感を使ってくださいね。