
私は、入会面談に来る人、自分の会員の婚活の苦労や辛さが本当に手にとるように分かります。多分、結婚相談所の婚活は想像をはるかに越えた苦労なので、すんなり恋愛結婚した人には分かりにくいと思います。このまま独りだったらどうしようという、あの絶望感に胸がかきむしられるような気持ち、それは経験をした人にしか分からないと思います・・・。結婚相談所に入っていなくても、この思いに苛まれている方は多いかと思いますけど。
だから、その気持ちを理解しても、あまりそちらにフォーカスしないように私はしないと、切なくて辛くて一緒に泣いてしまいます。いつもあえて、そこは受容するだけで、未来へ向かっていく話をするのです。
例えば、塀の中から出てきた昔悪かった人が更生して、渋谷のセンター街の青少年の話を聞いてあげると、彼らは心を開いたりします。更生した人は、過去に自分も悪さをしているから、悪さをする青少年の気持ちが分かるんですね。分かるから彼らが何に迷い、苦しんで悪さをしてしまうかが分かる。
悪いことへ逃げてしまう弱さも分かるから、相手を受容したうえで、話をしようとするから彼らは心を開く。ただただ注意するだけの大人は、自分たちの気持ちを分かってくれないと彼らは余計に反発するんでしょう。更生した人は、その人自身が、更生したという強さを持っているから、ぐれた彼らを更生させるべく説得力もあります。
まぁ、私が高望みのバカ女を脱却したのを塀の中から出てきた人と比較するのも変な話ですけど。経験しているって相手の心の痛みや弱さや苦しみが理解できるということですね。一人で頑張って生きてきた30代後半、40代、50代女性に対して、頭ごなしに「あなたは、そんなだからダメなのよ」と言ってもね・・・。まずは、その気持ちを受容すること、そこから、スタートです。
でもね、私は、いつも思っています。人生の選択肢は1つじゃないって。高望みを止められず、結婚は諦めたら、そしたら今までは婚活に投じていたお金を貯蓄に回して、おひとりさまの準備をしたっていいと思っています。自分の人生を良くも悪くもするのも、誰でもない自分なのですから。