
昔も今も同じ悩みを抱えている地方の女性は多い
以前の記事をリライトしています。昔も今もきっと同じ悩みを抱えている地方の女性は多いと思うのです。タイトルの通り、地方で大手の結婚情報サービス会社にて当時婚活をしていた国立大学卒のアラフォー女性から相談のメールをいただきました。同じような悩みを持っている女性は多いので、ご本人の承諾のもと、公開させていただきました。
はじめまして。いつもブログを楽しく拝見させてもらっています。今日はどうしても相談したいことがあって思い切ってメールをいたしました。
毎月紹介される方でピンときたかたには申し込みをしますが、良いお返事はいただけませんでした。先日、その結婚相談所の会誌に私のプロフィールが掲載され県内県外からたくさんの申し込みをしていただきました。それを見て愕然としました。私の身近なところ(県内)から申し込みをいただいた方は、みなさん私よりも学歴も、年収も低かったのです。外見も人に言える立場ではないですが、いまいちな方ばかりです。年齢は10歳前後上の方が多いのですが、低い収入のためか実家暮らしが多く、中には結婚を機に独立したいという40代半ばの方もいました。(20代の人ならまだしも・・・)
私自身、貧乏な家庭で育ち必死に勉強して自力で国立大学を卒業して教員になりました。必死に頑張ってきたのに、いざ結婚を考えたとき自分にはこんな選択肢しか残っていないのかと愕然としました。どうしても、こういった方との結婚は自分自身が失うものが多いような気がして(お金、家事に費やす時間や長男嫁としての負担など)、結婚をあきらめて一人で生きていくほうがいいのかなと思ったりします。
結婚アドバイザーの立場として田原さんはどう思いますか。クライアントでもないのに突然このような質問をしてすみません。自分が入っている結婚相談所に相談すればいいのかもしれませんが、むこうとしては条件を下げさせてでも成婚率を上げたいという態度が見えるので、あまり参考にならないと思ったので。もしよろしければアドバイスをいただきたいです。
仲人側である私もヒシヒシと感じていることであります
私からA子さんへの返事です。当時と私の思いも変わっているので、現在の気持ちで書きます。私の考えも入っていますが、今の結婚相談所の実情も書いています。
メールをありがとうございました。A子さんの意見は、仲人側である私もヒシヒシと感じていることであります。まず、地方の結婚相談所の活動は、都会よりも厳しいですね。都会は、それでもまだ条件のいい男性がいます。人数もいます。その分ライバルも多いですが。
そして、婚活ブームで、女性が(若い方も含めて)沢山結婚相談所に入った・・・・35歳以上の女性が、もっと厳しくなったんですね。こういうブームには、女性はのるが、男性はのっからない・・・ゆえに一部の好条件の男性の人気が高まり、いい人は若い女性を選び成婚退会します。
女性も大卒、院卒も沢山いまして、当然、この国には大卒の男性も沢山いるのに結婚相談所に入る人は少ないんです。そもそも、女性の方が婚活ブームで沢山入ったので、その割合は、どの結婚相談所でも厳しい現実となっているでしょう。今では婚活という言葉は当たり前になって、ブームではないですが、やはり男女の比率は女性が多いです。
そうすると、仲人は、つり合う相手を選ぶこと、高望みしていたら結婚できないと言いますし、私も謙虚になってと書いていますが、相手希望を低すぎるところまで落とすことは必要なく、それだって、そもそも釣り合ってませんよね。A子さんは、つりあっていない方と会う必要はないと思います。私は、大卒の女性に高卒男性をあえてすすめはしません。本人が学歴を気にしていない方はいいですが、やっぱり自分が大学を出たので、大卒がいいと言う女性に、もうそんなことも言ってられないよは言いません。
でも、年齢が上がるほど、実社会において出会いがないのに
結婚相談所しかもう出会いはない・・・と言っても過言ではない状況です。私たちが、これからやることは、男性も女性くらい入会したくなるようにすること。でなければ、いくら仲人が頑張っても限界を感じます。しかし、これは、相当仲人にも難しい現実です。男性の方が腰が重いです、結婚相談所に対して。また女性が一般的に焦る年齢より男性の年齢の方が高いですね。
35歳前に、いや30歳前に行動を起こさなかった女性が悪いと世間が言ってしまえば、それまでで、もう結婚は面倒と行動しない男性にせっついたところでいい結果はないですね。
じゃあ、どうしたらいいのか?
選択肢が少ない中から、でもどうしても結婚したいとなったら、年齢を上げるしかありません。大卒女性に高卒男性は、あまり釣り合わないと思うので、年齢は、本人がOKなら15歳上でもいいのです。お見合いの世界では、40歳の女性には、55歳は、釣り合う年齢とされているのですね。これは、学歴や年収を下げないでの場合です。
仮に女性が国立大学で、男性が私立で、あまりよくなくても大卒だったら、そこまで下げれば、年齢は5歳上まででいいかもしれません。バランス感が重要になってきます。学歴を下げることが難しい一流大卒女性には、年齢をあげてもらうしか方法がないのです。
結婚相談所は、今ではなくなっては、困る場所になりました
しかし、入っても結婚できない人の方が多い事実。条件面で、男女のつり合いが取れていないからですね。でも、中には、自分には何もないんだけど・・・でも、すごく好条件の男性を求める方もいます。これは、本人自身が、自分のことを分かっていないので、こういう方は謙虚さが必要となりますが、女性が大卒の場合は、明らかに相手も大卒以上でないと釣り合わないですから、大卒女性も沢山入会しているので、つり合いが取れないのです。
あり得ないでしょうが、世の中の独身男女全部が結婚相談所に登録したら、成婚率は上がると思います。なぜなら、結婚相談所に入らない様な好条件の男性が多数いれば、女性は、その人たちに申し込めますから。今は少数に集中しているのです。そして、正真正銘の高望みさんは、自分をわきまえれば可能性は高くなります。
何が難しい最大の要因かと言いますと
女性の学歴が上がり社会進出があり、これは、素晴らしいことだけど、女性は、学歴があっても、やはり結婚したいなと遅ればせながら思うのに対して、40歳くらいで、独身の好条件の男性は、一人の気楽さに慣れてしまって、わざわざ結婚相談所はいってまで結婚いいやと面倒くさいになっている人も多いということです。また、そこそこの男性を女性は放っておきませんから男性たちはある意味満足しているので結婚相談所へ入るなど毛頭ないんですね。
それと、こういう男性は、こちらも理想が高く、若くて綺麗な女性を求めています。結局、アラフォー世代の女性は、高学歴がネックになってしまっているんです。アラフォーでも高卒なら、高卒以上の男性で釣り合いますから。結婚相談所の限界でもありますね。
営利主義でない限り、仲人さんは、無理強いはしないです
だって、無理なモノは無理、本人が嫌がっているのに結婚はできませんものね。女性が社会進出して、経済状況も上がって、高度成長期を経て、出てきた日本の社会問題だと感じます。何かいいことがあると、その陰には必ずといていいほど、その影響で、よからなぬ事態が起きます。これは、予測していた学者とかいるのでは?と思います。
本当に、昔のような女性が働かない時代じゃないと、見合いをしたら=結婚とかにしないと婚率はこのままあがらないのではないかと思います。
では、私がなぜ仲人をしているかと言うと、それでも結婚相談所があることは、ないよりは、1組でも結婚する人のチャンスができるからです
自分も高望みを止めたら、夫を結婚相手として見ることができたから、可能性だけは誰にでもあるから、やれるだけのことはやってほしいし、お手伝いもしたいです。そして、奇跡的なことがあればいいし、もしなかったとして終わっても、やらないとチャンスはあるかどうかは分からないから挑戦はしてほしいんです。
A子さんのような女性(女性が一流大卒、院卒で35歳以上)が、一番厳しいというのが実情です。じゃ、もう諦めてねとは言えないです。中には、それでも結婚する人もいますから、可能性に挑戦をしてほしいとは思っています。じゃなかったら、何のために結婚相談所あるの?って、話しですよね。
あなたは無理よって入会を断ったら、結婚相談所って結婚したい人が入る場所なのに変な話です。でも、最終的には、本人がどこまで現実とすり合わせて活動して、現実を受け止めるか。。。。。。というところにかかってくるのかもしれません。なんだか長くなってしまいましたが、A子さんの悩みは、仲人の悩みでもあります。でも、個人レベルの問題ではない気がしています。やるしかないよの婚活です。
私の会員で九州と北海道の女性は、毎月1回東京にお見合いに来ていました。これも1つの方法ですが、関東のなかでも大変ですから飛行機代、ホテル代もかかって大変ですが、独身男性のいない地方では限界で、2人の40代女性は関東へお見合いに来て、結果東京に嫁ぎました。結果が出たから良かったです。